“口直し”というわけでもないが、ここで創作舞踊「小赤頭」(くあくかび)の始まりである。「小赤頭」というのは首里士族の位級の1つで、高級役人の下働きをする13〜14歳の若者に与えられた。
首里城内で勤務することになった喜びを胸に出立する若者の姿を創作した。その背景には、若衆踊りが当時は数多く演じられたと記録されているのに、こんにちに伝承されているのはわずかに2つしかない。そこで若衆踊りを増やす意図でも創作されたのがこの舞踊である。